NOと言えない日本人


帰りの電車で吊革につかまって立っていたら斜め前の席が空いたんです。
ワシの横に立っておじさんがいたので、一応その人が座るかどうか一拍待った。

座る様子がない!

そんではって事で座らせて頂きました。
だって連日終電あたりまで仕事で疲れているし、
そんで一時間ほど立ったままの帰宅は辛いもんねぇ。

座ってちょとしたら横の胸に金融関係のバッチを付けた外人が、
グー状態でわしの方へずずずぅ〜っと寄ってきた。

座って損したぁ〜

それがデカイ外人で立ったら180cm以上も有りそうながっしり型!
肩あたりに頭がちょこんなんて可愛いもんじゃない!
ワシの頭の上から潰されるって感じ。

お、も、いィ〜

よほど疲れているのが、図々しいのか、
こっちが肩を揺すったぐらいじゃ起きもしないし、びくともしない。

よっぽど「こらーぁ!」って言おうかって思ったが・・・。
半身になっても交わしきれない重圧ににしょーがなく
NOVAのCMでおなじみ「考える人」の体勢をとりヒザにヒジを付いた。

そしたら今度はワシの背中の後ろへズリズリと入り込みだした。
でも電車が駅に止まると無意識のようだが背筋が伸びる。
モーターぶっ壊れたワイパーの如く停車ごとに繰り返す始末。

「終いにゃぁワシのケツの穴でも嗅ぐつもりかい?」

屁の一発でもこけるようスタンバイしたね。
日本人の危機管理能力はここから始めなきゃなぁ!

結局これっぽっちも休めぬままワシの下りる駅の一つ前までその状態は続いたのでありました。

TVの外人コメンテーターが、
「電車で寝る日本人は恥」見たいな論調を聞いた事があるが、
外人だってしっかり寝るやんけ!
そこらの疲れ果てたオヤジとなんも変わらんのです。

電車で携帯の禁止アナウンスもいいが、
デカイ外人の居眠りも禁止して欲しいっす!